はじめに

AWS Well-Architected フレームワークの目的は、AWS でシステムを構築する際の選択肢の⻑所と短所をお客様が理解できるように支援することです。効率が良く、費用対効果が⾼く、安全で信頼のおけるクラウド対応システムを設計して運⽤するために、アーキテクチャに関するベストプラクティスをこのフレームワークに従って学ぶことができます。ベストプラクティスに照らして一貫した基準でアーキテクチャを評価し改善領域を見つけることができます。アーキテクチャのレビュープロセスは、アーキテクチャに関する決定についての前向きな話し合いであって、監査過程ではありません。システムを適切に設計することによってビジネスの成功の可能性が大いに高まると当社は確信しています。

AWS ソリューションアーキテクトはさまざまなビジネス分野やユースケースのソリューションを長年設計してきました。AWS に対応するアーキテクチャを設計し評価する多くのお客様を支援してきました。その経験に基づいて、クラウド対応システムを設計するための核となる戦略とベストプラクティスを確立しました。

AWS による優れた設計のフレームワークに関するドキュメントには、特定のアーキテクチャがクラウドのベストプラクティスにうまく合致しているかどうかを理解するための基本的な質問が記載されています。このフレームワークは、現代のクラウドベースのシステムに期待する品質を評価するための一貫したアプローチと、その品質を達成するために必要な対応を提供します。AWS は進化し続け、お客様との共同作業で学ぶことも尽きないため、優れた設計の定義も改良され続けます。

このフレームワークは、最高技術責任者 (CTO)、設計者、開発者、オペレーションチームメンバーなどの技術担当者を対象としています。本書にはクラウドのワークロードの設計と運用に適用する AWS のベストプラクティスと戦略が説明されており、導入の詳細とアーキテクチャパターンへのリンクが記載されています。詳細については、AWS Well-Architected homepage ホームページを参照してください。

AWS では、ワークロードを確認するための無料サービスも提供しています。AWS Well-Architected Tool (AWS WA Tool) は、AWS Well-Architected フレームワークを使ってアーキテクチャをレビューし、測定するための一貫したプロセスを提供する、クラウド内のサービスです。AWS WA Tool は、ワークロードを信頼性が高く、よりセキュアかつ効率的で、コスト効率性に優れたものにするためのレコメンデーションを提供します。

ベストプラクティスの適用をサポートするため、AWS Well-Architected Labs を作成しました。このラボでは、コードとドキュメントのリポジトリを使用して、ベストプラクティスの実装を実践的に体験できます。また、AWS Well-Architected パートナープログラムのメンバーである AWS パートナーネットワーク (APN) パートナーと提携しています。これらの APN パートナーは AWS に関する深い知識を持っており、ワークロードの確認と改善をサポートします。